フィルムをカメラにセットする。
あらかじめフィルムをセットしてあるホルダーをグラウンドフレームとレボルビングフレームの間に奥までしっかりと静かに差し込む。
                       

クイックロードの場合はクイックロードの包装紙に手順と注意点が挿絵付きで記載されていますが、クイックロードホルダーにクイックロードをセットする時や撮影済みクイックロードのリリースの時の注意点など、私自身がこれまで気が付いた事を少し。

クイックロードホルダーを先にカメラにセットした後、クイックロードをホルダーに入れると、慎重に丁寧に行なえば問題ありませんがカメラ自体に外的力を2回加える事になり構図のずれが出やすくなります。
連続して同じ構図で撮影する場合を除いて、ホルダーは一回毎にカメラから抜き、クイックロードを刺した方が確実のようです。

クイックロードをホルダーにセットする場合に、包装紙の挿絵では右手のみで厚紙の白い部分を持ってセットしていますが、下のように両手でクイックロードの両脇を持ちクイックロード自体が折れ曲がらないようにホルダーの一番奥までセットします。
その時説明では確認マークで判断するように書かれていますが、私はセットした後クイックロードの白い厚紙を一度軽く引っ張り確実にセットされているか確認をしています。
                      

クイックロードの封筒を引く時は、フィルムの平面性をなるべく保つようにする為、何回かに分けず一気に引きます。

撮影後封筒を元に戻す時も、丁寧に一気に戻し、確実に奥で止まるまで入れマークが見えていないか確認します。

ホルダーのリリースノブをスライドさせる時は、確実にリリースの位置にする為に少しいきおいよくスライドさせます。

クイックロードを抜き取る時は、真っ直ぐにゆっくりと引き、抜き終えたらすぐにシールを貼り平らな箱などに入れています。

絞り値とシャッタースピードを決める。
単体露出計で好意の所を測光し、絞り値とシャッタースピードを決めその数値をレンズのシャッターの絞りとシャッタースピードにセットする。
その状態でシャッターに粘りがあるのを防ぐ為、シャッターセットレバーをチャージして2〜3回シャッターを切りその後シャッターをチャージしておく。
                     

撮影する。
フィルムの引き蓋をひき、シャッターを切る。
この時、大判の場合はほんのわずかなブレにも敏感に写りこんでしまいます、特に風がある場合などには風がやむのを待ち、ブレには細心の注意を払う必要があります。
又、引き蓋を途中で止めておくとケラレが発生したり、クイックロードの場合フィルム封筒をしっかり引き出しておかないとケラレが発生しますが、力いっぱい引き出してしまい封筒が外れてしまう事もあるようですので注意が必要です。

撮影後のフィルムの処理。
フィルムの引き蓋を元に戻し、ホルダーをカメラから抜き取り、撮影済みの印を付け保管する。

ピントグラスを覗き、ピントや構図の確認をする。

以上で撮影が完了です、一つ一つの動作を丁寧に確実におこない現場で失敗の無いように前もって何度も練習すると良いと思います。



                                                 

inserted by FC2 system