ピントルーペはどれが一番使いやすいのか自分の目で確かめるために「フジ」「PEAK」の3種類の物を使っています。
                         
「フジ」は×4と×10ですが「PEAK」は×22で、いろいろな方が×4以上はピントが合わせにくいと言っているようですが、焦点調整が付いていれば付いていない×4に比べると何の問題もなくピントが決まり個人的には×10の何所がいけないのか? 不思議でたまりませんが、「HORSEMAN HD」のピントグラスは「Linhof MASTER TECHNIKA 2000」のピントグラスに比べるとざらつきの目がとても粗く「HORSEMAN HD」のピントグラスを「HORSEMANロングルーペ」や「フジの×10」で覗くとピントのトップが確かに判りずらくなります。
「Linhof MASTER TECHNIKA 2000」のピントグラスでは全く問題は感じません。
「フジ×4」はレンズの径も大きく広い範囲を見ることができアオリを使用したときにたいへん使いやすくて重量も軽く「HORSEMAN HD」「Linhof MASTER TECHNIKA 2000」共にとても使いやすいです。
又、「PEAK」のルーペは最終的なピントの確認などに使用しています。
「Linhof MASTER TECHNIKA 2000」のピントグラスをこの×22で確認している時でも全く見難いと思ったことは一度もありません。

フォーカシングクロスはこれまで使用していたものがもらい物だったため、今回新しく「Linhof MASTER TECHNIKA 2000」に合わせて買いなおしました。
これもいろいろ意見が分かれるところですが、フォーカシングクロスのイメージとして表は赤、裏は黒が一般的なものでしたが、最近は表に白い生地を使ったり、裏は黒だが表にアルミをコーティングしたシルバーになっているものを見かけることがあります。
私も両方試しに使用しましたが、表が白いタイプは天気が良い日などは白い大きな布を見てしまった後にピントグラスを覗くとしばらくは暗くて見えなくなってしまいます。
表がアルミのメタリックな色をしていると雪の上や下が反射するような条件ではフォーカシングクロス内に光が反射してしまい使いずらい事がありました。
上記の理由で新しく購入したフォーカシングクロスはこれまで使用していたものと同様の表が赤で裏が黒のオーソドックスなものにしました。
                         
これまで、フォーカシングクロスのカメラへの固定方法を自分なりにいろいろ試してみた、「HORSEMAN HD」のアクセサシーリシュウに固定できるようにしたり、カメラの上部にマジックテープを両面テープで付けフォーカシングクロスにもマジックテープを縫付けさらに下に垂下がる部分にもマジックテープを付けて袋状にしたりしていたが、アクセサシーリシュウに固定する方法は瞬時の取り外し取り付けに手間取ることが多く、下に垂下がる部分にもマジックテープを付けて袋状にできるようにしてもほとんど必要がなかった。
今回は最もオーソドックスなフォーカシングクロスに柔らかなマジックテープを布用接着剤で付け、カメラの上部にもマジックテープを両面テープで貼り付けた。
手に入れた「Linhof MASTER TECHNIKA 2000」は前期型で前ページの写真でもわかるように本体上部面にアクセサリシュウのみ付いていてマジックテープを貼り付けるスペースが十分に有りしっかり固定できますが、後期型の「Linhof MASTER TECHNIKA 2000」では上部面にバックのロックノブやストラップ?等を取り付ける突起物がありマジックテープを貼り付けるスペースが非常に限られた範囲になります。

フィルムホルダはフィルムのコストはさがりますが、フィルムカットホルダを何枚も山へ持って行くとかなりの重量と嵩張る事を考え、フジクイックロードを使用しています。
これまで私が使用していて1/50の確率で先端の金属クリップに黒い厚紙が引っかかり光線漏れをおこします。
しかし今のところクイックロードがベストのようです。
ホースマン6×7フィルムホルダーも必ず持って行きます。
安いにもかかわらず、これまで樽巻きになったことも無く軽くて使いやすい。
          

露出計は昔セコニック スタジオデラックスIII L-398Aを使っていましたが、反射光が測定できるズームマスターL-508を今は使用しています。
現在セコニックではデジタルマスターL-758シリーズにバージョンアップされていてデジタルカメラ用の機能が豊富に搭載されたり、L-508は3点メモリーですがL-758シリーズでは9点メモリーになっています。
しかし私にはそこまでの機能は全く必要なくL-508で十分ですし、生活防水機能が付いているため山での使用にたいへん便利だと思います。
                       

三脚は中判をメインで使っていた頃は、Velbon Carmagne730を使っていましたが、前でも書いたとおりの理由でホコリをかぶっています。
現在はオールアルミ製のアメリカ・クイックセット社のハスキー3段を使用しています。
この三脚は使ってみてはじめてその良さが解る非常に安定性があり4×5の400oを付けても全く不安を感じませんし、マグネシュームとカーボンの値段が高いだけのおもちゃとは比べ物にはなりません。
又、雲台がとても使いやすくロックの具合も最高です。
そして三脚は山岳写真においてカメラを支えるだけの物としてだけではなく、緊急時などのときのテントの柱としても使えます。
私は数年前4月の北アルプスで、雪のため予定していた小屋までたどり着けず、雪に穴を掘りこの三脚を立てて上からツエルトを被せて一夜を過ごした経験があります。
その時は三脚のセンターポールを伸ばしたり縮めたりしてツエルトに降り積もった雪を落としたりする事が出来てたいへん便利でした。
このハスキー三脚を使っている方は皆さんセンターポールを伸ばしたときにロックを緩めるといきなり「ストン!」と落ちてしまう事を話題にしますが、私自身これまでセンターポールを伸ばして使用したことがなく(撮影時)全くの無用な長物になっています。
ただ、この三脚も良い事ずくめではありません、3本の脚に付いているゴムキャップが冬の氷の上やクラストした雪の上で使用すると雪や氷にくっついてしまい外れてしまうことがよくあります、私はそれを防ぐためにパーマセルテープをゴムの上から巻きつけていきます。
このパーマセルテープはたいへん便利なテープで、三脚などの脚に巻きつけておけば低温時でのアルミの足を触っても手にくっつく事を防止できますし、2〜3回はがしても接着力は変わらないため三脚からはがしてリペアテープやちょっとした修理や応急バン代わり等いろいろな用途に使用することが出来ます。
皆さんも三脚にパーマセルテープを巻きつけておくと何時か役に立つ時が来ると思います。
              
                クイックセット ハスキー3段                 Velbon Carmagne730

4×5をやりだすまでは中判と35を山に持って行きましたが、4×5になってからはサブカメラとしてFUJIFILM GA645Ziを必ずザックの中に入れて行きます。
突然の時などにはとても使いやすくて手持ちでも十分ですし、電池もCR123Aリチュームのため厳冬期の山でも不安無く使えましたし、私が使っているへっトランプの電池も同じCR123Aリチュームのため、万が一の時でも使い回しができ、このカメラで使い切った電池をへっトランプに使用してもまだ2〜3時間は光量低下もなく使用できます。
                         

直接撮影には関係ないと思われがちな装備の中で重要な物の一つに朝夕の撮影時に必ず必要になるライトがあります。
事山岳写真には必需品といってもよいでしょう。
このライトも若いときからさまざまなタイプの物を試してきましたが、一番重要なことがコンパクト性や明るさと電池の寿命そして信頼性にあるとおもいます。
最近ではホームセンターなどに行くと、たいへん多くの種類のライトが並んでいますが、どれも信頼性、明るさ、コンパクト性、電池の寿命、さらには電池が自分の持ち歩く装備との共有できることなどを考えると、なかなか良い物が見つかりません。
上でも書きましたがカメラの電池がCR123Aリチュームの為、当然CR123Aリチュームを使用するライトがベストですが、たいはんのライトが単V型が多くCR123Aリチュームを使用しているライトはかなり限られてきます。
そんな中私はPanasonicのBF-192というヘッドランプを最近まで使っていました。
                         
                                          BF-192           BF-198
しかしこのBF-192はコンパクトでとても軽く荷物のちょっとした隙間に入れることが出来たいへん使いやすいヘットランプですがあまり明るくない為、予備にBF-198というタイプを使っていました。
このBF-198は今流行のLEDを3つ搭載し、明るさも2段階に切り替えることができ一番明るい状態で点かなくなっても一段目に切り替えると2時間ほど使用できるという優れもので、明るさもLED特有の白い光でBF-192のオレンジかかった光に比べるとかなり明るく感じます。
私のBF-198は初期型ですが、現在ではPanasonicから新しいBF-198DPというタイプが発売になっていて、従来の物より2倍の明るさがあるそうです。

早速ですが手に入れました。
                         
露出計でEV値を測定してみたところ、BF-198が16.1 BF-198Dが19.3 で、同じCR123Aリチュームを使用しているにもかかわらず実際のフィールドで使用してみると、はるかに明るく感じられました。


                                     

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